防災訓練2015

佐賀県総合防災訓練

当会救護ボランティア委員会「接骨・整骨ボランティア佐賀」は、昨年12月 県と災害時医療支援で協定書を取り交わし、それ以前からの参加(回数)と合わせて今年で10回目のとなりました。 
ボランティア委員会は、先々のDMATとの連携も視野に入れた佐賀県柔道整復師会の災害派遣柔道整復チームDJAT:Disaster Judotherapist Assistance Teamを配置しました。また、訓練前日は各地域で訓練内容の確認などの会合を行い、皆で意見交換を行いました。 

517日(日)
開催場所及び概要 
鳥栖市 ─ 田代小学校体育館 ─ 地震 
神埼市 ─ 脊振勤労者体育館 ─ 洪水 
吉野ヶ里 ─ 脊振小学校体育館 ─ 土砂災害 
基山町 ─ 基山町公民館 ─ 洪水 
上峰町 ─ おたっしゃ館 ─ 地震 

5月24日(日) 
開催場所及び概要 
嬉野市 ─ 轟小学校体育館他施設 ─ 風水害・土砂災害・地震 

今回の訓練は、神埼・鳥栖地区に20名 嬉野市に8名の会員が参加しました。 
訓練内容は、地域により災害の想定(地震・大雨・洪水・土砂など)の違いはありましたが、まず生活機能低下予防のためのストレッチ等の運動を参加機関(団体)および地域住民の方々全員で実施しました。
続いて、災害発生後の避難所生活(2~10日)で初動時に手当てを受けられなかった被災者の外傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)を想定した応急手当て訓練を行いました。地域住民の方々に模擬負傷者(15~30名)となってもらい、地域保健師・消防団の協力の下、身近にある竹・物干し竿・Tシャツ・毛布等を使い担架を作り実際に模擬負傷者を運ぶ訓練を伴に実施しました。
また、三角巾を使った我々独自の固定法や、殆どの皆さんが陥りやすい間違った松葉杖歩行に対して、正しい松葉杖歩行の指導等も行いました。委員会では、毎年訓練内容の向上を目指しており、今回は、時系的活動記録(クロノロジー)通称クロノロを取り入れた訓練で、DJAT本部がその情報を時系列でボードに記録して行く手法を行いました。 
この訓練を通して、リーダーの下全会員の情報を一つにして混乱状態になることなく、組織的に活動して行く事が大切であると改めて認識しました。また、今回本訓練に佐賀大学医学部 救急救命センター長 阪本雄一郎教授が視察を兼ねて、神埼会場と吉野ヶ里会場の見学に見えました。
終了後は、阪本教授を囲んで、全員で意見交換会を行いました。今回の訓練は、先々のDMATとの連携を視野に入れている我々にとって非常に有意義且つ、今後のDJATの方向性を示す重要な出来事でありました。

訓練の様子 基山会場
保健師とボランティア委員
神埼市報の表紙 神埼会場
坂本雄一郎教授とボランティア委員