『えびすFMに出演』2013.6.7
6月7日(金)、昨年7月に開局した佐賀市のコミュニティFM局である『えびすFM 89.6MHz』の正午からの番組「佐賀FUN倶楽部“よかかんた~”」に当会を代表して隈本圭吾会員(隈)が出演されました。パソナリティー(パ)の質問に答えるかたちでの内容は以下の通りです。
パ: 社団法人佐賀県柔道整復師会とはどんな団体ですか?
→歴史(背景)、会員構成、会員数、役割、目的など
隈: |
一言で言うなら優しい団体です。まず、歴史からお話ししましょうか。 また、武術書にも登場する殺傷する側の「殺法」、手当する側「活法」が形成されます、「活法」すなわち蘇生を含めた外傷を治療する技術がさらに醸成されます。特に大都市部で発達し、医療文化の中に伝統医療として定着していきます。 その後、明治維新を経て、西洋医学が我が国に導入され、それまでの『漢方医学』≒『日本医学』が明治14年で廃止、それまであった『接骨術』が顧みられなくなりました。特に、明治39年、東京大学に整形外科学が開設されてからはそれまでの伝統的な接骨術は否定されてしまいますが、明治45年にそれまで柔道の現場でその接骨技術を継承してきた柔道家・柔術家らによって、職業としての復権運動が起こり、大正9年に内務省令によって柔道整復術として公認されます。その後この技術を有する者のことを柔道整復師といい、昭和45年に単独法が成立しこの名称が法整備され、現在に至ります。 県内における歴史は、県内の柔道整復師の団体として昭和13年12月5日、会員数 活動拠点となる柔整会館を佐賀市嘉瀬町に置き、常勤事務員を配し、開業会員と勤務している準会員とで会が構成されており、準会員27名を含む122名の会員が在籍してます。開業者90名、事業所数93カ所が県内で開業し会員数は増加傾向にあります。
つまり、社会貢献をしながら生業としている誇らしい団体です。 |
パ: そもそも柔道整復師とは何か?
(整骨院・接骨院・ほねつぎという呼び方の違いも含め)
隈: |
よく訊かれる質問ですね。 また、街中では『整骨院』『接骨院』『ほねつぎ』という名称が掲げてありますが、違いは何か?といいますと、正式名称は『ほねつぎ』『接骨院』とされますが、『整骨院』という名称も使われるようになっています。 そして、これらはすべて同じ『柔道整復師』という国家資格を持つ者が、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(いわゆる肉ばなれ)等を診る施術所を表します。 まあ、平たく言えば、それぞれの柔道整復師の想いに反映された名称で、治療担当者としては皆同じです。WHO(世界保健機構)的に言えばJUDO-therapyを施す柔道整復師は「柔道セラピスト(JUDO-therapist)」となります。 |
パ: 柔道という名前がついているには理由があるんですか?
隈: |
はい。 日本の技術力は世界でも高く評価されている様に、その長い歴史から受け繋がれてきた接骨の技術と柔道の「心・技・体」にあるように「心」(私は、思いやる心と思っています)を大事に継承して行きたいと考えています。 |
パ: 整体・カイロプラティックとの違いは?
隈: |
よく同一視されていますが、柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの外傷は保険取扱いが安価で出来、労災や交通事故等も取り扱う事が出来る、医療類似行為を生業とする者のことをいいます。 また、柔道整復師には、国により決められた教育機関と国家資格と柔道整復師法という独立法があり、柔道整復師免許があるわけです。 このように訊かれることに対して、我々は『柔道整復師』の認知度を向上しなければならないと感じています。 |
パ: 社団法人佐賀県柔道整復師会の主な事業、活動は?
隈: |
そうですね。重複しますが、
柔道大会の主催(中学生錬成大会、全国少年柔道大会県予選大会)
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パ: もっとも力をいれているのはどんなことですか?
隈: |
|
パ: 最近では「佐賀県総合防災訓練」や「さが桜マラソン」にも参加されたそうですね。→参加目的、どんな役割を担うのか
隈: |
参加目的は明確です。 その翌年から県総合防災訓練に参加させてもらっています。その訓練での役割は、避難所において災害発生後2日~10日で初動時に手当てを受けられなかった外傷に対しての応急手当訓練と避難所生活における生活機能低下予防のための運動指導、身近なもので出来る応急手当の方法など講習を行って現在に至っています。 次にさが桜マラソンですがも我々、柔道整復師が持つ技術で公益に役立てたいとの想いで参加するようになりました。第1回さが桜マラソンでは、実行委員会より依頼が来て「吉野ヶ里公園」と「水ものがたり館」の2ヶ所で、ストレッチやテーピングなどのランナーのコンデショニング・ケアを行いました。 結果は、 |
パ: 柔道大会なども開催し、青少年の健全育成にも力をいれているんですね。
隈: |
はい。 また、公益社団法人日本柔道整復師会が主催する全国少年柔道大会の県予選大会を主催しています。将来の「古賀稔彦」を目指して育成に協力しているところです。 |
パ: 柔道整復師という仕事のよろこびは?
隈: |
自然な感謝の気持ちを得ることのできる数少ない仕事だと思います。それは、老若男女問わずに言えることですね。 |
パ: では、逆にたいへんなところは?
隈: |
我々は医師と違いレントゲンやMRIといった画像診断装置を用いることができませんので、触診や問診といった限られた情報の中で症状の鑑別と施療方針を見極めなければならないので、その研究、研修する場が求めて活動しなければなりません。 |
パ: 社団法人佐賀県柔道整復師会として、今後あらたに、とりくんでみたいことなどありましたら・・・(抱負など)
隈: |
大学の医学部や各地域医師会との連携を深めたい。 |
パ: 最後にリスナーへひとこと
隈: |
安心安全な整骨院・接骨院を活用し、その良さを確認頂きたい。 |
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